70歳現役バックパッカー世界一人旅  写真日記

こんにちは〜コロナ禍で旅にも出られずヒマなのでブログを始めました。現在から1970年代 (沢木耕太郎の深夜特急の時代) まで遡ろうと思います。暇があったらのぞいてください。

(15)🇮🇳インド 世界遺産アジャンタとサンチー そして西インド・グラジャート州へ 2020/1/4〜

2020年1月4日 アウランガーバードから104km離れた世界遺産アジャンタ・石窟仏教寺院群へ。近くの村ファルダプルへバスで向かいます。道が悪く3時間かかりました。

アジャンタへはアウランガーバードからバスの往復で訪れる人が多いですが、私はゆっくりと見学をしたいので泊まる事にしました。

昔の情報でファルダプルに安宿が一軒あるとの記憶があったので、今回はネットでも調べないで(WiFiが有料だったので)いきあたりばったりで来ました。

街道沿いでバスから降ろされ、近くのチャイハナでチャイと軽食を摂りながらホテルの情報を収集します。街道沿いにホテルが数軒あるらしく歩き出すと、村の少し手前で一軒ありました。

そして言い値800ルピーを500ルピー(800円)に値切って投宿。

 「二泊する」と言うと値切りやすいです。

Hotel Murli Monohar」広くてきれいなツインルーム ベランダ付。

外観も新しく高級邸宅の感じです。😊 しかし、やっぱりと言うか、水シャワー、石けんなし、バスタオルなし、WiFiなしでした。😔

「ホテル(ロッジ)アジャンタ」も安いらしいですが、外観は似た様なホテルでした。村の中(街道から少し入ります)にはホテルは無いみたいでしたが、ひょっとしたら安宿があるかも。

 

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  インドの神猿 ハヌマンランドールがお出迎え。

 

翌日、アジャンタ遺跡へ。村から2〜3kmしか離れていませんがローカルバスが多く走っているので乗って行く事にしました。10ルピー(16円) ところが、半分ほど進んだところで朝食休憩‼!😩 20分後に出発してすぐに到着。休憩中に歩いて行けばよかったです。
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街道から少し入るとゲートがありアメニティチャージ(寄附)15ルピー徴収、そして遺跡入口までシャトルバス20ルピー‼ お釣りの用意なし‼‼ 入場料600ルピー‼‼‼ ここもお釣りなし😡

 

アジャンタ石窟仏教寺院群は、ワーグラー(虎の谷)渓谷の川がU字に流れているところに掘られています。紀元前1世紀頃の前期窟と5世紀の後期窟があり、後期窟の壁画、彫刻が見どころです。

すべてで写真撮影は可能ですが、ストロボ撮影と三脚使用は不可です。そしてほとんどの窟で靴を脱いで入ります。
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  右手より第1窟


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第1窟 壁画が素晴らしく、保存状態も良好です。
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 中央は仏陀、左手に蓮華手菩薩、右手に金剛手菩薩

 日本の法隆寺金堂内陣の菩薩像のルーツだそうです。


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  右手の金剛手菩薩


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 左手の蓮華手菩薩


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  柱と天井画

 

第2窟 素晴らしい天井画。 
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  分かりにくいですが左手に釈迦誕生図

 

第6窟 二階からの眺望と外面。
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第9窟 紀元前1世紀の前期窟 シンプルな造りです。
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第10窟 前期窟 柱に発見者ジョン・スミスのサインが残っています。
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  分かりにくいですが「John Smith, 28th Cavalry(28騎兵隊), 28th  April 1819」と書かれています。


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 柱の絵は後期のものです。

 

第11窟 天井画が素晴らしいです。
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第16窟 入口のエレファント・ゲート。
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  第1窟方面の眺望

 

第17窟 ここも最大の見どころのひとつです。
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 分かりにくいですが仏陀の物語「酔象調伏」の壁画。

 

第19窟 後期窟 装飾、彫刻が華麗になります。
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第26窟 ここも素晴らしいです。入ってすぐ左手にインド最大の仏陀涅槃像
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その奥に仏陀の物語の彫刻が続きます。
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  ストゥーパ(仏塔)


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  中国からの団体客が祈っていました。


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  疲れた?


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  ここにも神猿ハヌマンランドールが。


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帰りは乗り合いオート力車がありましたが、料金をふっかけて来たので歩いて帰りました。

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 チキンブリヤニ70ルピー(112円) ボリューム有り。

 ここのは炊き込みご飯風ではなくフライドライス風でした。

 街道沿いにレストランが多くありますが、どこも高いです。   その中で庶民的な店が一軒だけありました。

 

ファルダプル村
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 豚やヤギが遊んでいます。


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 女の子のスカーフを見るとイスラム教徒の村のようです。


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 学校


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 ヤギの解体

 

翌日(1/6)、次の目的地、世界遺産・サンチーの起点になる街ボーパール(直線距離で北北東400km)に向かいます。まず60km北にある交通の要所ジャルガオンに行きます。ローカルバスで2時間 75ルピー(120円)。そして鉄道駅で夜行列車を探しましたが寝台は満席。仕方なく駅前に並んでいるバスチケット売り場へ。バスは途中の街インドールまでしかなかったのですが、初めての夜行寝台バスで行く事にしました。400ルピー(640円) 寝台列車(エコノミー寝台)より高いです。
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 二段ベッドでこちら側がシングル、反対側がダブルです。けっこう広いです。道が悪いせいか列車より振動がひどく、上段は揺れが大きいです。


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早朝にインドール着。 目的地ボーパールへ行く為に鉄道駅近くのバススタンドへ行ったら閉鎖になっていて、4km位離れた別のバススタンドへ。そして5時間乗ってボーパール到着。

そしてホテル探しへ。アジャンタではWiFiが無くてホテルの予約が出来ませんでした。昔の旅に戻った様な感じです。

鉄道駅からバススタンド附近は賑やかでホテルも多くありましたが、安宿はどこも満員😓 客引きもいましたが値段が合わず。また、外国人は泊めないホテルもある様です。探し回ってやっと「地球の歩き方」に載っている「Rnb 1589」(1000ルピー)の隣りにありました。

Hotel The Sonali」シングル500ルピー(800円) WiFi有😊

24時間制 部屋はきれい ホットシャワーは出たり出なかったり。Rnb 1589」はきれいで良さそうなホテルでした。

近くには50ルピー(80円)からのターリー(定食)屋が多くあります。

 

翌日(1/8)世界遺産サンチーへ。ローカルバスで1.5時間 50ルピー。

入場チケットはバス停(幹線道路)よりすぐの所にある博物館の前で購入します。600ルピー(960円外国人料金) 博物館も入れます。 

そして小高い山に向かってしばらく登ります。入口で荷物検査あり。食べ物をチェックしているみたいでしたが? 

 

サンチーは紀元前2〜1世紀に完成したアショーカ王の仏塔(ストゥーパ)で、ほぼ完全な姿で残っています。塔門の彫刻が素晴らしいです。規模はエローラ、アジャンタとくらべると大分と小さいです。

 

入口から進むとメインの大ストゥーパ第1塔(大塔)の北塔門が見えて来ます。この門の彫刻が最も素晴らしいです。

塔門は日本の鳥居の原型だそうです。
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 塔門を護る女神(樹神ヤクシー)

 

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  内側から


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東塔門
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  女神 残っているのは北塔門と東塔門だけです。


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  内側から

 

南塔門
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  アショーカ王の石柱 先端部分は博物館にあります。


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西塔門
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  内側から

 

塔門の彫刻 仏陀は人の姿ではなく、菩提樹玉座、法輪、仏足跡などで表されています。
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回廊 時計回りにお参りします。
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大塔の少し北にひと回り小さいストゥーパ第3塔があります。
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ストゥーパ第2塔 小さくて少し離れたところにあります。
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その他、回りに僧院跡などがあります。
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  リスはどこでしょう?


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ボーパールはマディヤ・プラデーシュ州の州都で人口180万人。

イスラム教寺院の多い街です。1984年に有毒ガス漏れで2万人以上の死者を出しました。今は一時的な滞在は問題無しです。

 

タージウル・マスジット(モスク) インド有数の大きさです。
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 寄宿舎の神学生が勉強をしていました。


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 いかにもイスラム教徒らしい神学生。


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旧市街のモスク  その1

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  お祈り


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旧市街のモスク その2

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バザール
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  土と同化した犬。


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  朝食屋台


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 ネパールのパニプリ、バングラデシュのフスカと同じ様な食べ物。

 安くて美味しかったです。大2個15ルピー(24円)

 

次の目的地、西インド・グジャラート州・アーメダバードへの列車チケットを買いに行きましたが、2日前でもすべてのクラスで満席でした。やはり外国人専用窓口が無いと難しいです。

バスを探しましたがメチャ高です。寝台バスですが直線距離で500kmのアーメダバードまで1150ルピー(1840円)もします。探し回って950ルピー(1520円)で買えましたが出発場所までオート力車代100ルピー(160円)かかりました。😢

プライベート(民営)バスは公営のバススタンドを使わない場合が多いので注意です。また、州をまたぐと高くなる様です。

 

1/10 8:00 11時間でアーメダバード着。今の時期朝晩は寒くてインド人は焚き火をしています。市心(予約したホステル)より7〜8km離れた場所に到着しましたが、チェックインまで時間があるので屋台で朝食を食べながらゆっくりと歩いて向かいます。市内を大きな川(サーバルティー川)が流れていますが、整備がされ過ぎていて写真的ではありません。

Hotel Relax AC Domitory」大部屋ドミ243ルピー(390円)

新しいビルの中にあってきれいです。ベッドも広くてカーテン、ライト付😊 WiFi🙂

 

アーメダバードは人口560万の大都市でバザールは賑やかです。
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 下町の暑い時の水がめ。


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 オート三輪車の修理。


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 路上の散髪屋


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見どころは多くなく、ダーダー・ハリ階段井戸が有名です。無料😁

1499年、イスラム時代に造られました。20mの深さの石造りの建物を降りて行きます。
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 底に今は水が枯れた井戸がありました。


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 下からの眺め。


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 上からの眺め。

 

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 奥にモスクがあります。


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郊外の村にもう一つの、より規模の大きいアダーラジ階段井戸があります。バスを乗り継いでようやく行ったら、入場料無料(「地球のあるき方」)のはずが300ルピー(480円 外国人料金)になっていました😢

難しい値段です。結局入りませんでした。ここまで来て480円をケチるのかと思われますが、インドでの300ルピーは大金に見えます。また目安になる世界遺産の入場料が600ルピーです。今思えばもったいなかったと、少しだけ思います。

 

旧市街には歴史のあるイスラム教寺院があります。スィディ・バシール・モスク 1573年建造 線条細工の半円形窓が見ものです。
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ジャマー・マスジット 1424年建造 アーメダバード最大のモスクです。
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 260本の柱がならんだ礼拝堂。


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 近所の子


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 近所のヤギ


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 やや高いターリー(定食) 130ルピー(208円) 塩味ラッシー付

 カレーは日本風のこってりで美味しかったです。

 アーメダバードにはなぜか安食堂が少ないです。駅前に少々有り。

 

 

次回(8/1予定)はグジャラート州のメイン観光地、ブージへ。

ありがとうございました。