2018年1月 🇦🇷アルゼンチン共和国・世界最南端の都市「ウシュアイア」の続きです。
南半球に位置する「ウシュアイア」の1月は真夏ですが、平均気温は9℃前後です。そして白夜に近いので夜11時頃まで明るく、朝4時頃には再び明るくなります。今年は暖夏らしく、しのぎやすくて花もいっぱい咲いていました。
街の背後にあるマルティアル山脈は最高峰で1450mと高くはないですが南緯55度に位置するので、小さなマルティアル氷河があります。登山口までは街から約7kmで、交通はタクシーだけになります。頑張れば歩いて往復できます。地図アプリのMAPS.MEにはショートカットが詳しく載っていて便利です。登山口からは以前はリフトがありましたか、この時は休止中だったので約2時間のトレッキングです。
登山口より氷河への道。
氷河手前。
ウシュアイアの街とビーグル水道。対岸はチリ領のナバリノ島です。
近くの雪渓。
登山口までの山道にも花が咲いています。
先住民も食料としていたニレに寄生するキノコ(キッタリア)。味はあまりないそうです。
ウシュアイア寸景。
郊外の家並み。
活のタラバガニ(セントージャ)も食べられます。高いでしょうが。
ある日の夕景。夜10時過ぎです。
2018年1月11日 やっとフエゴ島を脱出して、南部パタゴニア観光のハイライトの一つ「ペリト・モレノ氷河」へ。まずは基地となる街「エル・カラファテ」にバスで向かいます。1860アルゼンチン・ペソ(Aペソ 11160円)。アルゼンチン・パタゴニアのバス料金は高いです。早朝5時ウシュアイア発、マゼラン海峡のフェリーはチリ領にあるので一時的にチリに入国します。パスポートのチェックはあります。そしてパタゴニアのパンパ(平原)を走り、夕方5時30分リオ・ガジェゴス着。そして夜8時30分発のバスに乗り換え、真夜中の午前1時にエル・カラファテ着。最初はバスターミナル内の暖かいロビーで仮眠できましたが、3時に追い出されました。そして肌寒い外で待ち、6時30分に再び入れてもらえました。残っていたのは私を含めて男性が数人でした。そしてホステルのチェックイン・タイムまで待ちます。
グアナコ(アルパカと同じラクダ科)はよく見かけます。ニャンドゥ(ダチョウの一種)も見かけましたが写真には収められませんでした。
高台にあるカラファテのバスターミナルからの眺望。手前の林に街があります。
宿は「カラファテ・ビエホ・ホステル」ドミトリー270Aペソ(1620円) 朝食なし。ロケーションが良くてきれいでしたが、キッチンに包丁がありませんでした。ここでアラスカを出発してウシュアイアに向かっている、私と同い年(当時で68歳)のチャリダー(自転車旅行者)に会いました。これまでに私が出会った旅行者の中では一番の猛者です。
「エル・カラファテ」はペリト・モレノ氷河を含む「ロス・グラシアレス国立公園」(世界遺産) 観光の拠点となる、人口約4000人の小さな街です。見どころとして夏にチリフラミンゴが見られるニメス湖(有料)がありますが、なぜか閉まっていました。が、近くの潟やアルヘンティーノ湖(ペリト・ モレノ氷河へと続いています)には水鳥が遊んでいました。
閉まっていたニメス湖。
ふ
「ペリト・モレノ」氷河へ。エル・カラファテのバスターミナルから往復のバスがあります。600Aペソ(3600円) 9:00発で10:30着、帰りは16:00発です。入場料は500Aペソ(3000円)。氷河上のトレッキングや湖のクルーズが含まれるツアーもあります。 ペリト・モレノ氷河は全長約35kmで内14kmを展望台から目にする事ができます。先端部の幅は約5kmで、高さは約60mあります。この氷河は流れが速く、中央部では平均して1日に2m進みます。その為に大きな音と共に氷の崩落がよく起こります。崩落の音は時々聞こえますが、目の前で崩落が起こるのは運次第です。
バスからの氷河手前の風景。
ペリト・モレノ氷河が見えて来ました。
右手の山はネグロ山1486m。左はParedon山2165m。
右下のバス停から、中央の展望台へ歩いて行きます。
板張りの遊歩道(右下)で展望台へ向かいます。湖はアルヘンティーノ湖です。
しばらく歩くと氷河の右端が見えて来ます。
展望台からの中央部全景。
中央より左側の氷河。途中までしか見えませんでした。
鋭鋒はモレノ山1640m。
氷河の氷は気泡が少なくて透明度が高いので青い光だけを反射し、他の色は吸収するので青く見えます。
氷河の上面は複雑です。。
次回(11/30予定)は同じロス・グラシアレス国立公園内にある名峰「フィッツ・ロイ」です。
ありがとうございました。