トルクメニスタン入国にはビザが必要です。以前はビザを取得してからの自由旅行が出来ましたが、今は招待状や全日程の予約などが必要になりました。その為ほとんどのバックパッカーは5日間のトランジットビザ(通過ビザ)を取得して入国します。この場合次に行く国のビザが必要になり、ウズベキスタンから入るとカスピ海を船で渡ってアゼルバイジャンか、陸路でイランになります。私はアゼルバイジャンのe-ビザを取得してウズベキスタンの首都タシケントで申請しました。私の場合受け取りまで2週間かかったので、その間にサマルカンドとブハラを観光しました。普通、ビザ代は55USドルですが、なぜか私は35USドルでした? シニア割引かな? 入国場所、入国日は絶対に遵守なので注意です。 トルクメニスタン大使館の中にはスマホや電子辞書などは持ち込めないので基本の記入事項などはあらかじめ要チェックです。(預ける場所はあります) また、早朝(6時頃)に行ってウエイティング・リストに名前を記入して順番待ちをしますが、早く行き過ぎるとウエイティング・リストはありません。なぜならリストの用紙は大使館が用意するのではなく、大使館に用事がある我々の内の誰かが用意するものなのです。そして記入したらホテルに戻って朝食を食べてから再び大使館に行き、順番に名前を呼ばれたら中に入って申請します。ホテルは大使館の近くを選びましょう。
イランからは同じくトランジットビザで通過出来ますが、アゼルバイジャンからは船の運行が不定期な為に無理だと思われます。
2018年10月29日 朝、ウズベキスタン・ヒヴァからマルシュルートカでウルゲンチのバスターミナルへ行き10:00発のトルクメニスタン国境行に乗りました。小型バス294番 3500スム(49円) 1.5~2時間。タクシーでヒヴァから直接国境まで行けます。料金は忘れましたが確か10USドル位? 人数が集まると安上がりで便利です。
ウズベキスタン出国は簡単。私の場合滞在証明書のチェックが軽くありました。
ウズベキスタン・イミグレからトルクメニスタン・イミグレまでワゴン車で行きます。5000スム(70円) あまり離れてはいません。 ドライバーが倍以上ふっかける時があるので注意です。
トルクメニスタン入国税14USドル(お釣りはドルでくれます) 入国審査は入国カードに所持金、滞在予定ホテル名と住所(アシガバットのみ)などを記入。そしてX線+目視の荷物検査がありましたが、それほど厳しくはありませんでした。しかしイミグレ手前でスマホ写真を撮っていた人はスマホをチェックされて写真を消されていました。
国境から近くの街ダシュホヴスまではシェアタクシーで1USドル。 多分正規の料金は半分以下でしょう。😩
まず最初の仕事はバザールでの“闇両替”です。国境のタクシードライバーとも交渉しましたがレートが悪かったです。 バザールでは衣料品店で両替しました。ウズベキスタン・スムも出来ましたがレートは良くありません。 1USドル=18マナト 公定レートは1USドル=3.5マナト 1マナト=6.1円。 闇両替のおかげでホテル以外の物価は安かったです。
その後カラクム砂漠の真ん中にある「地獄の門」(燃えているガス・クレーター)への入口ダルヴァザへシェアタクシーで向かいます。100マナト(610円) 約250km 約3時間。この金額は多分首都アシガバットまでの料金と思われます。😟 バザールでの両替や食事に時間がかかったり、乗客が集まらなかったりで出発が遅れました。😥
20:30 ダルヴァザのチャイハナ着。ここから暗くて道もない砂漠の中を「地獄の門」へ向かって歩きます。遠くにぼんやりと見える火のあかりと地図アプリのMAPS.MEが頼りです。😰 時間があればチャイハナに泊まって翌日に行くところです。
約2時間で到着。😂 直径60m、深さ20mで思っていた程大きくはありません。
「地獄の門」(Door to Hell)はソ連時代の1971年、地質調査をした時に突然陥没して天然ガスが噴出しました。そして有毒ガスを防ぐ為に点火してそれが現在まで燃え続けていて観光地になっています。最近のニュースでは近々消してしまうそうです。😔
私は野宿をしようと思い、クレーターの近くで寝袋で寝ていたら入国時に一緒だったバングラデシュ人女性ツーリストがチャーター車で来て起こされました。そしてここは危険だからと言ってチャイハナまで送ってくれました。この時は楽で良かったと思いましたが、後で思えば夜明けの「地獄の門」と帰り道の写真が撮れなかったのが残念です。😭 ちなみにチャイハナでは雑魚寝で100マナト(610円)とられました。😩 ここは荷物預かりだけでも高いです。
10月30日(2日目) 首都アシガバットへ向かいます。午前中にバスが一本通るはずですが時間がはっきりしません。そして道路際でバスを待ちながらヒッチです。すぐに家族連れの乗用車が停まり乗り込みました。最初の簡単な交渉では無料かと思いましたが、50マナト(300円 )請求されました。ちなみにバス料金は20マナト(122円)です。😢 トルクメニスタンでは泣き顔マークが多いです。
チャイハナ近くの砂漠とラクダ。
宿は地図アプリMAPS.MEに載っている「Kuwwat Hotel」ドミトリー 10USドル ドル払いでした。トイレ・シャワー付きツインルームは一人15USドル。ロケーションは良かったです。ここは先発した日本人旅行者に教えてもらいました。外国人の泊まれる安宿は少ないので注意です。最悪、空港でも夜を明かす事が出来るそうです。
今日の大仕事は鉄道駅へ行って、船が出るトルクメンバシュ行の明日のチケットを買う事です。駅は宿から徒歩20分位のところにあり、英語で簡単に買えました。二等寝台(3段ベッド)25マナト(闇両替なので153円)😁 可能なら昼行のバスやシェアタクシーも面白いと思います。
10月31日(3日目) 今日は列車出発(19:30)まで市内観光です。荷物はホテルで預かってもらいます。
トルクメニスタンの国土は日本の約1.3倍で人口は約600万人です。資源大国で公共料金、医療費、学費などが無料です。ソ連が崩壊して独立(1991年)後はニヤゾフ大統領の独裁が続き、中央アジアの北朝鮮と呼ばれていました。大統領は2006年死去。今でもあまり開放的でなく撮影禁止の建物が多くあります。バザールの写真撮影もあまり良い顔はされませんでした。しかし人々は親切でフレンドリーです。
首都アシガバットは1948年の地震の後に作られた新しくてきれいな街です。旧市街や遺跡などはありませんが公園が多くあり広々としています。が人が少ないです。 道路も広いですが街の中に入れる車を制限している為に交通量は少ないです。 女性は色鮮やかな民族衣装(クイナック)を着ています。😍
バス停。
市内バスの料金は1マナト(6円)。😂
大統領府附近は人通りも無く、近づくと制止されました。 写真を撮ると捕まりそうな感じだったので隠し撮りでした。😰
ロシアンバザール。新しくてやや殺風景。
テッケ(TEKE)バザール。古い庶民の台所。
アシガバットの人々。
夕方には駅に行って19:30発の列車に乗ります。定刻発。
鉄道駅
駅前のビル。
列車はコンパートメントです。
11月1日(4日目) 9:30(定刻) トルクメンバシュ着。
カスピ海が見えると駅は近いです。
駅舎
駅前のモニュメント。前大統領ニヤゾフ?
残りのマナトで朝食(プロフ)を食べてから、駅から2番バスでフェリーターミナルへ。1マナト(6.1円) 徒歩可。
新しく建てられたフェリーターミナル。
正面にベルディムハメドフ現大統領。
待合フロア。
11時にチケットカウンターが開き、船の料金100USドルを払いました。が、今日は出航せず。船がまだ来ないのです。そして丸一日以上ターミナルですごしました。🥺 食料は用意していました。夜中も灯りは点けっぱなしでインフォメーションには女性係員がいました。トルクメニスタンのお金を残していたら街で観光や食事ができましが。
トルクメニスタン↔アゼルバイジャンの船はそれぞれの国に一隻ずつあり交互に運行しています。時間は不定でトランジットビザではどちらの国の船に乗れるか分かりません。情報ではトルクメニスタンの船は新しくて高く(100ドル)、食事無し、バクー港に着きます。アゼルバイジャンの船は古くて安く(60ドル)、食事付き。ただし首都バクーの南60〜70kmの港に着くので大変です。特に夜は。😓
11月2日(5日目) トランジットビザ最後の日 やっと船が到着。17:00出国審査開始。出国カードに記入有り。パスポートは乗船前に預け、下船前に返えしてくれます。
船の到着が遅れて5日間のビザが切れる場合は、先に出国手続きをして出発ロビーで待ちます。船はトルクメニスタン船でした。船室ではなくラウンジ(椅子席)😟で、予想外にも食事付きでした。😁 ちなみにキャビン(船室)は150USドルとの事でした。
22:00出航。モンゴルからイスタンブールまで車(改造トラック?)で行く、各国から集まった15人位のアドベンチャーツアーのグループも乗っていました。
カザフスタンのアクタウからもバクーまで船があります。不定期。
船からの夕景。
夕食
朝食
10:00頃 アゼルバイジャンの首都バクー沖に到着。時差1時間。
14:00下船 入国審査は簡単。入国カード無し。
今回は情報の少ない国だったので文章が長くなりました。
また、船全体の写真を撮るのを忘れていました。😩 多分この様な船だったと思われます
次回(2/16予定)はコーカサスの旅・アゼルバイジャンです。
ありがとうございました。