2016年10月6日22:15 リトアニアの首都ヴィリニュスからポーランドの首都ワルシャワへ夜行バスで向かいます。17.60€(2040円)。
10月7日05:55 ワルシャワ中央駅前着。時差が1時間あるので8時間50分の乗車でした。駅2階の待合室でゆっくりしてから、まずは両替へ。ポーランドの通貨はズオッティで1ズオッティ=約27円でした。次は宿探しです。「地球の歩き方」に載っている安宿へ行きましたが2軒アウト。3軒目でありましたが、ここは翌日が満室で1泊だけになりました。今日は金曜日でエストニア・タリンの悪夢再びです。
「シュコルネ・スフロニスコム・ウォジジョヴェ・2」ドミトリー50ズオッティ(1350円)。ここはほとんどユースホステルで、10時〜16時は室内滞在ができません。
「ワルシャワ」は14世紀から発展した街ですが、第二次世界大戦でナチス・ドイツに徹底的に破壊されました。しかし戦後市民によって街が忠実に復元され、1980年に歴史地区が世界遺産に登録されました。
旧市街の中心「王宮広場」
右の建物が「旧王宮」で今は博物館になっています。
「旧市街広場」
サスキ公園の「無名戦士の墓」毎時ちょうどに衛兵の交代式があります。
ワルシャワ寸景。
ショパンの曲が流れるベンチ。ショパンはワルシャワ近郊生まれです。
スターリンから贈られた「文化科学宮殿」今は複合ビルになっていて展望台(有料)もあります。中央駅前に建っています。
「チキンカツ定食」12ズウォティ(325円)。チキンカツはポーランドではポピュラーな食べ物です。
あくる朝、再び安宿を探しましたが見つかりませんでした。規模の小さいホステルは集合住宅の中の一軒を利用している事が多く、ほとんどの場合看板はありません。当然ネット予約になります。やはり今の旅はネットが不可欠のようです。考えた末、ネット問題は日本人宿があるハンガリーのブダペストで何とかする事にして、今晩の夜行バスでウクライナの首都キーウ(キエフ)に行く事にしました。 ワルシャワでは、またまたエストニアのタリンと同じく宿探しに翻弄され、ほとんど観光は出来ませんでした。
10月8日16:00 ワルシャワ発、110ズオッティの料金がなぜか割引きになり99.9ズオッティ(2700円)に。ちなみにバルト三国の「エコライン」のバスは160ズオッティでした。ポーランド出国は本人確認が厳しかったですが、ウクライナ入国は簡単でした。
10月9日7:30 「キーウ」中央バスターミナル着。14.5時間、時差1時間。
ウクライナの「キーウ」滞在は私のブログ(31)に2016年と2018年の旅を載せていますのでご参照ください。 ウクライナの「リヴィウ」は(67)(68)に2018年の旅を載せています。
10月14日21:45 キーウ発。夜行バスでモルドヴァ共和国の首都キシニョウに向かいます。13.3€(1550円)。早朝4時頃に国境でのパスポートチェックがありました。
10月15日6:45 キシニョウ北ターミナル着。北ターミナルは新しく出来たターミナルらしく「歩き方」には載っていません。両替所も無いので街まで遠かったらバスにも乗れません。が、人に尋ねたら徒歩可能だったので助かりました。まずは街へ出て両替です。 モルドヴァ通貨はレイでレートは1レイ=約5円でした。
繁華街には両替屋が多くあります。
そして最初に行ったホステルはまたもや満員でした。しかしそこで教えてもらったホステルに泊まれました。 「Funky Hostel」ドミトリー7€(815円)。雑な感じのするホステルでしたが、土日は団体でいっぱいでした。
「モルドヴァ共和国」はウクライナの南西に位置する内陸国で、面積は九州より少し小さい位、人口は約265万人です。もともとは中世にルーマニア人が建国したモルダヴィア公国の一部だったので、モルドヴァ人はルーマニア人と同一民族で言語もほぼ同じです。90日以内の滞在はビザ不要です。
首都「キシニョウ」の人口は約60万人でさほど大きい街ではないですが、通りが碁盤の目のように整然としています。
「勝利の門」1840年にオスマン・トルコに勝利して建てられました。
「中央市場」街の中心にあり、にぎやかで大きな市場です。
ザクロ売り。
チーズ売り。
惣菜屋。
市場内のセルフ食堂で。左よりスープ、ピラフ、ポテトサラダ、パンで32レイ(160円)。
スープ(日替わり)と薄い皮でチーズをはさんで焼いたスナック。
キシニョウに2泊してルーマニアの首都ブカレストに向かいます。中央市場隣の中央バスターミナルでバスの時間をチェックしていたら、同じくブカレストへ行く日本人旅行者と出会い、同じバスで行く事になりました。宿も同じホステルを予約してもらいました。 ブカレストまではミニバス(ワゴン車)で約9時間、300レイ(1500円)。
首都ブカレストでは2泊しましたが、一緒に来た日本人と飲み歩いてしまいほとんど観光をしていません。これも長期旅行の一幕です。
旧市街で泊まったホステルの部屋の窓からの眺め。
ファストフード店のシュニッツェル(ルーマニア風カツレツ)セット。
ブカレストの象徴的な建物「国民の館」は、1980年代に独裁的だったチャウシェスク大統領が自分のために国民を犠牲にして建てた豪華な宮殿です。未完成です。
私がルーマニアで思い出すのは1989年にベルリンの壁が崩壊し、その後ソ連邦が解体した東欧革命です。ブカレストでも市街戦があり、12月22日の昼頃、共産党本部ビルのテラスで最後の演説を行なったチャウシェスク大統領は夫婦で屋上からヘリコプターで逃走しました。しかしその日の内に捕まり、12月25日に即席の裁判で死刑の判決がでました。そして10分後に夫婦で公開の銃殺刑に処されました。この一連の出来事は日本でも放送され衝撃を受けました。
旧共産党本部。左手にあるのは犠牲者の慰霊碑?
この2階のテラスで最後の演説を行ないました。
ブカレストからハンガリーの首都ブダペストに向かう為、毎日1本のバスがあるとされていたターミナルに行ったらありませんでした。仕方なく列車で行く事にしました。ブカレストのバスターミナルは行先によって小さなターミナルに分かれているので注意です。個別のバス会社での発着の場合もあります。
10月19日17:45 ブカレスト ・ノルド(北)駅発。2等座席、47€(5450円)。乗客が少なかったので楽でしたが、やはりバスより高い?
10月20日9:00ハンガリーの首都ブダペスト東駅着。時差1時間。16時間の乗車でした。早朝5:45から約1時間、国境でのパスポートチェックがありました。ハンガリー通貨はフォリントで1フォリント=0.38円。
両替をして日本人宿「アンダンテ・ホステル」へ。運良く空きベッドがありました。ドミトリー11€(1280円)、5日以上で10€になります。ブダペストには別の日本人宿として「テレサ・ハウス」「ヘレナ・ハウス」がありました。
「アンダンテ・ホステル」へ来た一番の目的はインターネットをどうするかです。色々と相談した結果、教えてもらえる人が見つかりました。そしてタブレットを買い(なんとか一人で買えました)、最初のセッティングから旅アプリの入力までやってもらえました。感謝です。しかしこのあとタブレットでは色々と苦労がありました。
「アンダンテ・ホステル」の夕食は毎日「シェアめし」でした。
この日は「ポークステーキ」サラダ、スープ、ご飯、ワイン少々で625フォリント(240円)。ハンガリーのマンガリッツァ豚は希少なので国宝に指定されています。値段的にこの銘柄は使っていないと思いますが美味しかったです。しかしびっくりしたのは「レア」で出て来た事です。普通豚肉は火を通さないと食べません。ホステルの管理主任が自信を持って調理して、絶対に大丈夫との事でした。ひょっとして無菌豚?
上の写真の左下部分のアップです。左下の皿にレアの肉が写っています。
今日は「フォアグラ・ソテー」650フォリント(250円)。ハンガリーはフランスに次ぐフォアグラの生産地で、値段も安いです。5泊で2回ありました。この日以来食べれていません。
「ロールキャベツ」おかず三品、スープ、ご飯、ワイン少々。500フォリント(190円)。
「ハンガリー」は日本の1/4位の内陸国で、人口は約1000万人です。
首都「ブダペスト」はほぼ中央をドナウ川が流れ、西岸が「ブダ」東岸が「ペスト」です。歴史のある街で「ブダ王宮地区」と「アンドラーシ通りと周辺の歴史地区」の2ヶ所が世界遺産に登録されています。ちなみに4〜9月にはオーストリアのウィーンまで航路があります。6.5時間、ウィーンからは下りになるので5.5時間です。
右側のペスト地区は平坦で商業地帯、住宅が広がっています。左側のブダ地区は丘陵地帯で王宮がある歴史的地区です。手前の橋が「くさり橋」で1849年に両地区が結ばれました。
「ペスト地区」市街地が広がっていて、ホステルはこちら側にあります。
手前に「くさり橋」奥に「国会議事堂」
ブダ地区の王宮の丘より対岸のペスト地区。
対岸(ペスト地区)の中央に「聖イシュトヴァーン大聖堂」大聖堂の収容人数は8500人で、1851年に着工して1905年に完成しました。
「国会議事堂」
ペスト地区よりブダ地区の「王宮の丘」を望む。王宮は左手はずれに位置しているので写っていません。高い塔は「マーチャーシュ教会」です。
「王宮の丘」王宮は13世紀中頃に建てられ、その後は幾多の歴史に翻弄されました。最後は第二次世界大戦で大きく破壊され、今の姿は戦後に修復されたものです。現在は博物館、美術館になっています。
王宮内の「ライオンの門」
「マーチャーシュ教会」王宮と同じ頃に建てられ、同じく歴史により変遷しました。
「中央市場」2階には民芸品ショップや軽食スタンドがあります。
フォアグラ1kg4999フォリント(約1900円)〜。
豚肉から作るサラミソーセージも名産です。
ブダペスト寸景。
「ヴァーツィ通り」は歩行者天国で屋台も出ている繁華街です。
10月23日は「共和国宣言の日」て祝日でした。ドナウ川川岸に靴(鉄製?)を並べて何かのセレモニー?
ブダペストには5泊しましたがインターネット修行で忙しく、観光はあまり出来ませんでした。
次回(7/10予定)はポーランドのクラクフ(「アウシュビッツ」)です。
ありがとうございました。