「アルメニア人虐殺博物館」へ。無料、写真不可と旅行書にありましたが私が聞いたところOKでした。エレヴァンの街外れの丘にあり、徒歩圏内です。虐殺はオスマン帝国末期(特に1915,6年)にトルコ東部(西アルメニア)で行なわれ、一説によると150万人以上が殺され、80万人以上が国外に追放されたそうです。その為にアルメニアとトルコは仲が悪く、陸路での出入国は出来ません。ウクライナ問題もそうですが人間が行う無謀さは続いています。
「永遠の火」
す
世界遺産「エチミアジン大聖堂」へ。アルメニア使徒教会の総本山で エレヴァンの西20kmの所にあります。ミニバスで約30分。 宝物庫(有料)にはキリストの脇腹を刺したとされる「ローマ兵の槍先」とアララト山に漂着した「ノアの箱舟の破片」が展示されていますが、この時はローマ兵の槍先がアメリカで展示されていて無かったので入りませんでした。 4世紀創設の大聖堂は大がかりな修復中で、中に入れなかった為入口だけの写真になりました。
代わりに広い敷地内にある「St.Gayane教会」へ。
ハチュガル(十字架の石碑)が沢山あります。アルメニア独特のもののようです。
アルメニア各地から集められたハチュガル。
エチミアジンの街にあった石像。
「リプシメ教会」へ。エチミアジン大聖堂から1.5kmエレヴァン寄りにあり、初期アルメニア教会建築の手本とされています。リプシメはローマで迫害を受けてアルメニアに逃れ、キリスト教を布教した女性です。異教徒だった国王に殺害され、後の618年に教会が建てられました。国王はその後キリスト教に改宗し、西暦301年に世界で最初のキリスト教を国教とする国になりました。
日曜、朝のミサ。
地下にあるリプシメの棺。
リプシメ教会から2.5kmエレヴァン寄りに「ズヴァルトノツ大聖堂」跡があります。643〜652年に建てられた高さ45m、三層で円型の壮大な教会でしたが10世紀の大地震で崩壊しました。ここも世界遺産に含まれていますが保存状態はあまり良くありません。
博物館にある復元模型。
世界遺産「ゲガルド修道院」はエレヴァンの南東30kmのアザート川峡谷にあります。エレヴァンからミニバスを乗り継いでゴグトへ。約1.5時間。ここから7km先の谷の奥にあり、タクシーまたは徒歩で。 ゲガルドとは「槍」の意味でエチミアジン大聖堂にあるキリストを刺したとされる槍先が、かってはここにあったそうです。修道院の起源は4世紀まで遡り、主聖堂以外の教会施設は岩を掘って造られています。
谷の奥にかすかに見えます。真上の山の頂上に十字架があります。
主聖堂。
ハチュガル(十字架の石碑)。
主聖堂内部と岩を掘って造った教会堂。
教会堂2階に穴があり、階下が覗けました。
ガタというこの地方名物のパイがお土産として売られています。パイと云うよりずっしりと重いクルミ入りのパンでした。1枚1000ドラム(240円)〜。
近くの村。
古いスクールバス。
エレヴァン雪化粧。
樹氷みたいできれいです。
アイススケート場。
街のあちこちに水飲み場があります。水道水は飲めそうです。 私はジョージアでも水道水を飲んでいました。
次回(5/15予定)はアララト山とエレヴァンの新年、クリスマスです。
ありがとうございました。