2016年11月 イタリア共和国「ヴェネツィア」の続きです。 ヴェネツィアの街には中小の運河(水路)が縦横に巡っています。そこではヴェネツィアの象徴「ゴンドラ」が観光客や荷物などを運んでいる風景に出会えます。
2016年11月17日 3泊したヴェネツィアをあとにしてスロヴェニア共和国に向かいます。再びインターネットのない、昔の旅に戻ります。 ヴェネツィアからスロヴェニアの首都リュブリャーナへはあまり遠くないのでスムーズに行けると思っていましたが違いました。直通列車はなく、他の交通の便も少ないのです。オーストリア・フィラッハ(Villach)経由が便利との情報があったので駅に行ったら昼前の列車に乗り遅れてしまいました。次の列車は真夜中で、1日3便しかありません。バスも1日1本ありましたがすでに出発したあとでした。仕方なく荷物を持ったままヴェネツィアの街を半日ウロウロして列車を待ちました。今回改めて地図を見ると、ヴェネツィアの東150kmのトリエステ経由が早くて便利だと思われます。かりにタブレットがあっても、この時はまだ検索する技術がなかったので同じだったでしょう。
11月18日01:20 ヴェネツィア・メッセ駅(本土側の駅)発。
04:42 オーストリア・フィラッハ着。30.25€(3500円)。明るくなるのを待ってスロヴェニア・リュブリャーナ行きをチェックしたら列車はなく、次のバスは12:53発でした。(6:20に1便ありました)
仕方なく街をぶらぶら。フィラッハは人口5万9000人の小綺麗な小都市です。
半セルフサービス・レストランで久しぶりの外食。
本日の定食6.90€(800円)。メインはグリルチキンとボイルド・ポテト、サラダ、スープ。
これから行くスロヴェニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、コソヴォはユーゴスラヴィアが解体して出来た国です。旧ユーゴスラヴィアは「6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国」と言われていた複雑な国でチトー大統領によってまとめられていました。しかし1980年のチトー大統領の死後独立運動が活発になり、これまで仲良く暮らしてた民族・宗教の間で争いが起こりました。
12:53 オーストリア・フィラッハ駅前のバスターミナル発。
14:45 スロヴェニアの首都リュブリャーナ着。15.7€(1820円)。
宿はたまたま情報を持っていた「Hostel Ad Hoc」ドミトリー17.77€ (2060円)。旧ユーゴ圏にしては高い気もしますが、きれいな部屋でした。やはりホステルの地図・住所がなかつたので見つけるのに時間がかかりました。
「スロヴェニア共和国」は四国位の広さで人口は約210万人です。独立は1991年で旧ユーゴ圏の中で一番早く、所得・社会保障もトップです。が、物価は高いです。通貨はユーロで、当時のレートは1€=約116円。
首都「リュブリャーナ」は神聖ローマ帝国やオーストリア帝国のハプスブルク家のもとで発展し、ルネッサンス、バロック、アールヌーヴォー様式の建物群が調和した古都です。
翌日(11月19日)は朝から雨で、簡単に街歩きをしましたが、旧市街の小高い山の上にあるメインの「リュブリャーナ城」(1144年〜)には雨が強くなったので行きませんでした。
「リュブリャーナ大聖堂」と「リュブリャーナ城」
「竜の橋」と。
竜(ドラゴン)はリュブリャーナのシンボルです。橋の四つの欄干に立っています。
「リュブリャーナ大聖堂」の裏には「露天の市場」があります。
「フリーマーケット」がありました。日曜のみの開催と思われます。
リュブリャーナ寸景。
街の中心「プレシェーレノフ広場」の夜景。左は「フランシスコ教会」1660年建立。
共和国広場からのリュブリャーナ城。
11月20日 昨日が雨だったのでもう一泊しようと思っていましたが、今朝も雨でした。そして先が長いので次の国クロアチアの首都ザグレブへ向かう事にしました。昨夜のホステルの若い同室者がやかましかったのも一因です。
10:30 スロヴェニア共和国・リュブリャーナのバスターミナル発。
12:30 クロアチア共和国の首都ザグレブ着。11€(1280円)。
クロアチア入国時にはバスから降りてのパスポートチェックがありました。通貨はクロアチア・クーナで1クーナ=15.4円。
宿は「Old Town Zagreb」ドミトリー13.4€(1560円)。「地球の歩き方」に載っていました。ロケーションが良く、スーパーマーケットも近くにあってゆっくり出来ました。
「クロアチア共和国」は1992年にスロヴェニアに次いでユーゴスラヴィアから独立しましたが、1995年まではセルビアとの紛争が続きました。観光大国で「アドリア海の真珠」とたたえられる「ドゥブロヴニク」がハイライトです。私も行きたかったのですが、ザグレブからちょっと遠いので割愛しました。ボスニア・ヘルツェゴビナ(サラエヴォ)やモンテネグロから近いです。
首都「ザグレブ」は人口約80万人の美しい古都です。この街もオーストリア(ハプスブルク家)の影響を受けています。
街の中心「イェラチッチ総督広場」
高台からの旧市街。
「石の門」中世に造られ、当初は木造でした。内部に聖母マリアの肖像が納められた礼拝堂があり、信仰の対象になっています。
「聖マルコ教会」13世紀からのゴシック様式の教会ですが、1880年の大地震後に復元されました。
「聖母被昇天大聖堂」13世紀からのザグレブのシンボル。ここも1880年の大地震後に再建されました。尖塔は100m以上あります。
聖母被昇天大聖堂のすぐ近くに「青空市場」があります。
近くの「聖マリア教会」
ザグレブ寸景。
朝のストリート・カフェ。
老舗のネクタイ屋。クロアチアはネクタイ発祥の地です。
カットピザ、惣菜パン、サンドなどを売っているパン屋「ペカラ」が多くあって便利です。
次回(9/15予定)は旧ユーゴ圏のセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ(サラエヴォ)、モンテネグロの予定です。
ありがとうございました。