ブルガリア共和国・首都ソフィアの続きです。
2016年12月13日 日帰りツアーでブルガリアの至宝及び世界遺産の「リラの僧院」へ。まずツアーが催行されるソフィアで一番有名な安宿「ホステル・ モステル」へ前日までに行って予約をします。そして当日の朝9時頃に再び行ってツアーが催行されるか確認します。最少人数は3人です。冬期なので心配しましたが、運良く5人のグループが参加したので計7名で出発です。ちなみに「ホステル・モステル」はドミトリー22〜26レフ(1300〜1540円)で朝食とグラスビール付きの夕食が含まれます。ロケーションも良くバックパッカーに人気です。
9:30出発、ツアー料金は20€(2320円)、リラの僧院まで約2.5時間。
「リラの僧院」はソフィアの南65kmのリラ山脈の山中にあります。10世紀にイヴァン・リルスキという僧が隠遁の地としたのが始まりで、やがてブルガリア正教の中心的な寺院となりました。現在の形になったのは14世紀で、イスラム教のオスマン帝国(朝)時代にも活動は黙認されていました。1833年の大火でほとんどの建物が焼失しましたが再建されました。個人でも行けますが交通が不便です。また僧院内に旅行者向けの宿泊施設があります。
最初に僧院から少し離れた山中にある、始祖のイヴァン・リルスキが修行した洞窟と小さな寺院に寄ります。雪が深くて寒かったです。
洞窟。
「リラの僧院」正門。
別の出入り口。
敷地の周囲は4階建ての外陣(僧房など)で囲まれています。往時には360の房に全国から集まった僧が寝起きして修行していたそうです。
敷地内の中央にメインの「聖母誕生教会」が建っています。
聖母誕生教会のすぐ左に「フレリョの塔」が建っています。1833年の大火ではこの塔だけが焼け残り、14世紀当時の壁画が残っています。
「聖母誕生教会」の外回廊の壁いっぱいにフレスコ画でイコン(聖画)が描かれています。東方正教会の教会にはキリストやマリアなどの彫像は置かれていません。代わりに壁や木の板に描かれたイコン❳があります。内部にも素晴らしいイコンがありますが写真撮影は禁止です。
12月15日 ソフィアからブルガリア中央部の観光地「ヴェリコ・タルノヴォ」へ。バスで約3時間、22レフ(1300円)。
宿は「ホステル・モステル・ヴェリコ・タルノヴォ」ドミトリー20レフ(1180円)、朝食とグラスビール付きの夕食を含みます。「リラの僧院ツアー」で利用した、ソフィアの有名ホステルと同系列です。夕食は簡単な料理でしたが、朝食は良かったです。広いリビングがありゆっくり出来ました。
ホステルのペット猫。玄関の外に寝床があり、中には入れてもらえませんでした。
「ヴェリコ・タルノヴォ」は人口約7万人で、いくつもの丘に広がる古都です。1187〜1393年には第二次ブルガリア帝国の首都として栄え、最盛期にはバルカン半島のほぼ全域を支配していました。
美術館。
旧市街のメインストリート。
「バザール」
「ツァレヴェッツの丘」第二次ブルガリア帝国(1187〜1396年)の時代にはこの丘全体が宮殿でした。現在、丘の上にあるのは教会です。
門の手前にある堀と橋。
「聖ディミタル教会」第二次ブルガリア帝国誕生のきっかけとなった場とされています。建物は1985年に修復されたものです。
「ヴェリコ・タルノヴォ」寸景。
雪と遊ぶネコ。
温かい車のボンネットの上でまどろむネコ。
なぜか民族衣装のグループが歩いていました。
次回(10/20予定)はブルガリア第2の都市プロヴディフとギリシャの首都アテネです。
ありがとうございました。