2017年1月、スーダン共和国北部の小都市「カリマ」の続きです。
「カリマ」の街はずれに世界遺産「ジェベル(ゲベル)・バルカルとナパタ地域の遺跡群」があります。紀元前660年頃のクシュ王国(古代ヌビアの都市国家)前期の都で、アモン神が生まれた聖なる山「ジェベル・バルカル」(98m)と「大アモン(アムン)神殿の遺跡」からなり、少し離れたところに王妃や王族の小さな「スーダン・ピラミッド群」があります。無料で見学出来ましたが、小さな博物館だけはチケットが必要でした。どこで買うのでしょう?
「聖なる山」山の左下に遺跡があります。
聖なる山の向こう側、少し離れた砂漠に「スーダン・ ピラミッド群」があります。
遺跡はバックにある「聖なる山」の向こう側になります。
近くに保存状態の悪いピラミッド群もありました。
夕景。
カリマからナイル川を渡った隣町の地名は「メロエ」です。私はここをスーダンのもう一つの世界遺産「メロエ島の古代遺跡群」と間違えて行ってしまいました。乗り合いタクシーで約10分、5スーダンポンド(35円)。もちろん何もありませんでした。スーダンの情報はまだ少なく、間違っている場合も多くあります。
涼しい時期ですが飲み水が用意してあります。(右側)
メロエで色々と聞いていたら、隣村(Nuri)にピラミッドがあるとの情報があったので行ってみる事にしました。ミニバス(ワゴン)で約15分、5ポンド(35円)。村はずれに保存状態の悪いピラミッド群がありました。グーグルマップでは「Nuri(Nori)ピラミッド」と出ます。近づくと二人の男がやって来て、入場料+カメラで70ポンド(450円)を請求されました。すぐに50ポンドに下がりましたが、うさんくさそうだったので引き返して、遠くから眺めるだけにしました。
右手にうさんくさい男二人が小さく写っています。
大学生の団体がバスでやって来ました。
「Nuri村」
空気を入れたビニール袋をタコ揚げの様にして遊んでいました。
2017年1月30日8:00、カリマより「首都ハルツーム」へ向かいます。120ポンド(780円)、大型バスでした。
14:00、ハルツームのオムドゥルマン(旧市街)にあるバスターミナル着。ここから「ユースホステル」のある新市街へタクシーで向かいます。90ポンド(585円)、言い値から10ポンドしか値切れませんでしたが、スーダンでは旅行者に対してもボルことはあまりないと思われます。ハルツームの安宿は「ユースホステル」が有名で、ドミトリーは50ポンド(325円)です。しかし、今夜はスポーツ選手の団体で満室でした。庭でのテント泊も可能ですが、寝袋だけではダメでした。
とりあえず、まずは「レジストレーション(登録)」です。登録場所は空港にありここから近いですが、お役所仕事で時間がかかりました。そして登録料535ポンド(3480円)を請求されました。情報では300ポンド(1950円)のはずですが、申告期限(3日以内)オーバーの罰金が含まれているかも知れません。
次は宿探しで、安宿のある「ダウンタウン」に行きました。すぐに「青空ベッドのロカンダ(安宿)」が見つかりました。30ポンド(200円)。スーダンの「青空ベッドホテル」も話には聞いていました。
翌日(1月31日)、ホテルチェンジ。やはり同じドミトリーでも青空ベッドは落ち着きません。そして新市街にあるユースホステルには行かないで、安食堂が多くある「ダウンタウン」で探しました。
「Gandoul Hotel」3人部屋を1人で100ポンド(650円)。部屋は明るくて小綺麗でしたが、トイレは汚かったです。
シャワー室は少しマシなのが別にありました。
オーナー。
「首都ハルツーム」は人口約265万人(市街地)で、アフリカでは5番目の大都市です。ウガンダ・ビクトリア湖からの「白ナイル」とエチオピア・タナ湖からの「青ナイル」の合流地点として有名です。2017年当時はまだ独裁政権時代で市内での写真撮影が制限されていて、注意をしていたので写真は少ないです。2023年4月に起こった内戦ではハルツームが主戦場になりました。
ゴミがいっぱいです。
側溝にフタがないところが多いので夜は注意です。
不似合いなビル?
「グリルチキン・セット」20ポンド(130円)。ピラフ、生野菜、国民食フール(そら豆の煮込み)、アラブパン付き。
青ナイル。
観光船乗り場(Tuti橋)。青ナイルと白ナイルが混じり合う所へ行きます。ちなみに白ナイルの流れが強くて青ナイルに入り込んでいるので、ダウンタウンの近くでも見られるそうです。
白ナイル。
川沿いには畑があります
ナイル川で洗濯。
次回(1/31予定)はスーダンからエジプトに戻り、シナイ半島の「ダハブ」へ向かいます。
ありがとうございました。